2009年5月6日水曜日

AAAプロトコルの目的は何処。。。役に立たないRFCを読んでしまった悲劇

勉強のためにRFC3588の翻訳をやっていますが、翻訳って大変ですね。読んで意味が分かることと、それを日本語で表現するのとは、雲泥の差があることが分かりました。

ところで、このRFCを翻訳している理由は、IMSで使われているGq'インターフェイスを理解するための前段として「そもそもDiameterとは何か?」ということを知らなくては、という重い突きからなのですが、1章を訳し終わって気づきました。

ここには大した情報が書いてない!!

1章の途中で気づいていましたが、ほとんど役に立たないものを訳してしまいました。。。

欲しかった情報は、「Diameterが具体的に何をするプロトコルなのか」をやり取りするデータの実体名で知りたかったのですが、全く書いてありませんね。

そもそもこのRFCはどんな構成しているんですかね。1章には「1.2. Approach to Extensibility(拡張性へのアプローチ)」という箇所がありますが、そんなものはずっと後でしょう。まずAAAのそれぞれの機能は具体的に何をすることなのかを書いておいてくださいよ。このRFC内では一貫して「認証を行うアプリケーションは」とか書いてありますが、それが何をすることなのか、さっぱり分かりません。

SIPのRFC3261もそうですが、汎用性を持たせるためか、そのプロトコルが何の情報を伝えるものなのかがはっきり書いていないんですよね。SIPであれば「発着のIPアドレスとポート、そしてメディア情報(≒SDP)」という通信を開始するために必要な情報を共有する、というのが目下の目的です。ダイアログを作るとかルート情報を確立させるとかは二の次です。まずはIPアドレスとポートとメディアです。それを概要か1章の最初に書いておいてほしいですよね。

まーRFCも技術仕様とは言いながら、テキスト形式で展開している時点で、参考情報程度の効力しかないんでしょうかね。今のご時世に全くそぐわないやり方で、ものごとをまとめようとする姿勢が大変残念です。

1 件のコメント:

  1. RFCの章構成はある程度同じだから、なれればどこから読んでいけばいいかわかると思いますよ。
    たいてい技術的な内容は3章から以降。

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